「やろうと思ってるんですけど、なかなか続かなくて」
そう言う方に、施術の現場でよく出会います。でも続けられないのは、意志が弱いからではありません。続けられない理由には、ほとんどの場合パターンがあります。そのパターンを知るだけで、続け方が変わります。
続けられない人の典型パターン
自分に当てはまるものがないか、確認してみてください。
最初から100点をやろうとする
化粧水・美容液・乳液・クリーム・パック。全部揃えて完璧にやろうとする。最初の数日はできても、疲れた日に一度崩れると、そのままやめてしまいます。
変化を早く求めすぎる
1〜2週間で「変わらない」と判断してやめてしまうパターンです。第11回でお伝えしたように、バリア回復でも2〜4週間、色素沈着の改善には3〜6ヶ月かかります。変化が出る前にやめているケースがほとんどです。
工程が多すぎて面倒になる
やる前から「今日は面倒だな」と感じる状態は、習慣化の大敵です。工程が多いほど、続けるためのハードルが上がります。
生活の流れに組み込めていない
「時間があればやる」という状態は、習慣になりません。習慣とは、考えなくても自動的にやっていることです。スキンケアが「特別なこと」のうちは、続けるのが難しいままです。
習慣化は気合いじゃなく仕組み
続けられる人と続けられない人の差は、意志の強さではありません。仕組みを作っているかどうかの差です。
既存の習慣にくっつける
歯磨きの後に化粧水、お風呂上がりにセラミド美容液。すでに毎日やっていることの直後にくっつけると、新しいことを始める心理的ハードルが一気に下がります。「歯磨きしたら化粧水」と決めてしまえば、もう考える必要がありません。
スキンケア用品を見える位置に置く
洗面台の引き出しの中にしまっている限り、存在を忘れがちです。毎日目に入る場所に置くだけで、やる確率が上がります。環境を変えることが、行動を変える一番の近道です。
夜は1ステップでもOKにする
疲れた日は化粧水だけでいい、と決めておきます。「できない日があってもいい」という許可を自分に出すことで、ゼロになることを防げます。1ステップでもやったことが、明日につながります。
POINT
やるかどうかを考えなくていい状態を作ること。それが習慣化の本質です。
完璧主義をやめる
現場でスキンケアをやめてしまう理由として、最も多いのがこれです。
「ちゃんとできない日があって、もういいやになる」
完璧にできない日があると、全部崩れた気がしてやめてしまう。でもそれは大きな誤解です。
60点
を3ヶ月
続けた人
100点
を3日で
やめた人
圧倒的に肌が変わるのは、60点を続けた人です。
これは断言できます。
毎日60点のケアを3ヶ月続けた肌と、完璧なケアを3日でやめた肌では、比較にならないほど差が出ます。
ちゃんとできない日があっていいんです。疲れた日は化粧水だけでいい。出張先で全部揃えられなくてもいい。大事なのは、ゼロにしないことです。
スキンケアは未来の自分への投資
義務としてやっている限り、続けることはしんどいままです。でも視点をひとつ変えると続け方が変わります。
スキンケアは義務ではなく、未来の自分への投資です。
今日のケアは2週間後の肌に出ます。今日使ったセラミドは、来月のバリア機能に影響します。今日の紫外線対策は、5年後のシミの出方を変えます。
今日のケアは、未来の自分が受け取る贈り物だと思ってください。
面倒な日も「未来の自分のために少しだけやっておこう」という気持ちになりやすくなります。続けることが、正義です。
続けられないのは意志の問題ではなく、仕組みの問題です。既存の習慣にくっつける、見える位置に置く、夜は1ステップでもOKにする。やるかどうかを考えなくていい状態を作ることが習慣化の本質です。
完璧にやろうとしなくていいです。60点を続ける人が、100点を3日でやめる人より圧倒的に肌は変わります。今日の小さなケアが、2週間後・1ヶ月後・5年後の肌を作っています。