「私、乾燥肌なので」
そう言う方に施術の現場でよく出会います。でも少し掘り下げて話を聞くと、Tゾーンはテカるけどほおは乾燥する、化粧水をたっぷりつけても夕方には乾燥する、ニキビも出るけど粉も吹く。そういった方がとても多いです。
肌タイプを正しく理解するためには、2つの軸で考えることが必要です。この2軸を知るだけで、間違ったケアがほぼなくなります。
肌タイプは2軸で決まる
乾燥肌・脂性肌・混合肌・敏感肌という分類はよく知られていますが、実際の肌はそんなに単純ではありません。肌タイプを決める軸は2つです。
皮脂量
皮脂腺がどのくらい活発に働いているか。テカりや毛穴の詰まりに直結します。
バリア機能
(水分保持能力)
角質層がどのくらい水分を保持できるか。乾燥やヒリつきに直結します。
POINT
この2つは独立しています。皮脂が多くても水分不足になることがあるし、皮脂が少なくてもバリアが強い肌もあります。
4つの肌タイプと間違いやすいポイント
油を足せばいい
乾燥の本当の原因は油不足ではなく、水分保持能力の低下です。セラミドでバリアを整えて、グリセリンやアミノ酸でNMFを補うことが先決です。
皮脂を全部取る
保湿をしない
皮脂を取りすぎると肌は防御反応でさらに皮脂を増やします。脂性肌でも水分不足の場合が多く、保湿をしないと皮脂分泌がさらに増える悪循環に入ります。
全顔同じケアをする
Tゾーンは皮脂コントロール、Uゾーンはセラミド保湿という部位別のケアが基本です。
敏感肌=乾燥肌と思う
敏感肌は肌質ではなく状態です。バリア機能が低下した結果として起きているケースがほとんどです。
実は一番多いタイプ インナードライ
施術で最もよく見るのが「インナードライ」です
表面は皮脂でテカっているのに、肌の内側は水分不足という状態です。脂性肌だと思っていたのに実は乾燥していた、というケースがとても多いです。
原因は洗いすぎ、強いピーリング、紫外線によるバリア破壊です。インナードライの方が脂性肌だと思ってさっぱりしたケアだけをすると、さらに悪化します。セラミドで水分保持の構造を整えることが改善への第一歩です。
肌タイプより重要なこと
4つのタイプをお伝えしましたが、どのタイプにも共通して言えることがあります。
バリア機能が全ての根本です。バリアが壊れると乾燥、ニキビ、赤み、毛穴、敏感肌、これら全てが同時に起きます。逆にバリア機能が整っていれば、肌タイプに関係なく肌は安定していきます。
自分の肌タイプを知ることは大切です。でもそれ以上に、今のバリア機能の状態を知ることが正しいケアへの近道です。
肌タイプは皮脂量とバリア機能の2軸で考えることが基本です。乾燥肌・脂性肌・混合肌・敏感肌それぞれに間違いやすいポイントがあります。
そして最も多く見られるのが、表面は脂っぽいのに内側は水分不足のインナードライです。肌タイプを正しく知って、自分に合ったケアを選ぶことが本当のスキンケアの第一歩です。