→ 無料版第25回の続きです
無料版では洗顔料の選び方の基本と「洗った後の肌で判断する」考え方をお伝えしました。有料版ではさらに踏み込んで、Baumannタイプ別の洗顔料設計・朝夜の使い分け・クレンジングとの正しい組み合わせ・洗顔のやり方・自分でわかる判断材料をお伝えします。
タイプ別・最適な洗顔料の設計
Baumannタイプによって、選ぶべき洗浄成分の強さと保湿成分のニーズが変わります。
オイリー・敏感タイプ——低刺激で皮脂だけ落とす
アミノ酸系・マイルドな洗浄成分
グリセリン・BG配合で洗い上がりしっとり
低刺激・無香料・無アルコール処方
避けたい洗顔料ラウリル硫酸Na・ラウレス硫酸Na配合
薬用・殺菌成分配合(刺激になりやすい)
オイリー・抵抗性タイプ——しっかり洗えるものでOK
洗浄力がやや強めでもOK(石けん系も可)
BHA・サリチル酸配合の薬用洗顔も検討できる
泡タイプで素早く洗えるものが使いやすい
注意点洗浄力が強くても1日2回まで。洗いすぎは皮脂増加につながる
ドライ・敏感タイプ——最もシンプル・低刺激に
アミノ酸系・超低刺激処方
セラミド・ヒアルロン酸配合で洗いながら保湿
クリームタイプ・ミルクタイプが向いていることが多い
避けたい洗顔料泡立ちが強すぎるもの・アルコール配合
酵素洗顔・スクラブ洗顔(バリアを破壊する)
ドライ・抵抗性タイプ——保湿成分入りでしっかり洗う
中程度の洗浄力+保湿成分配合
グリセリン・セラミド配合で洗い上がりしっとり
週1〜2回の酵素洗顔は検討できる(角質ケア)
注意点洗い上がりがつっぱる製品は洗浄力が強すぎる
朝と夜で洗顔料を変えるべきか
結論から言うと、多くの場合は変える必要があります。朝と夜では肌の状態と目的が全く違うからです。
朝——ぬるま湯か超マイルドな洗顔
朝の肌は前夜に塗ったスキンケアがある程度残っている状態です。朝は皮脂汚れが少ないため、ぬるま湯だけまたは超マイルドな洗顔料で十分なことがほとんどです。
脂性肌(OR・OS系)は洗顔料を使ってもOK。乾燥肌・敏感肌(DS・DR系)はぬるま湯のみを試してみてください。洗い上がりが乾燥せず、肌が整うなら続けてOKです。
夜——しっかり落とすが洗いすぎない
夜は日焼け止め・皮脂・汚れが蓄積した状態です。メイクをしている日はクレンジング後に洗顔料を使う。メイクなしの日は洗顔料のみでOKです。
夜こそ「落とさなければいけないもの」が多いため、洗顔料の選択が重要になります。ただし「しっかり落とす」と「洗いすぎ」は別物です。
クレンジングとの正しい使い分け
「クレンジング+洗顔料(ダブル洗顔)が必要か」は状況によって変わります。
油性メイク・ウォータープルーフ日焼け止め使用時
クレンジングだけでは落としきれない成分が残る可能性があります。クレンジング後に低刺激な洗顔料で軽く洗うことで、毛穴詰まり・肌荒れを防げます。
ミネラルファンデ・BBクリーム・ノンウォータープルーフ日焼け止め使用時
クレンジング単体で落ちる場合はダブル洗顔不要なことも多いです。洗い上がりのつっぱり感が強い場合は、クレンジングのみに切り替えることを検討してください。
メイクなし・日焼け止めのみの日
日焼け止めのみなら洗顔料だけで十分なことが多いです。ダブル洗顔を習慣にしているDS系・乾燥肌の方は、まず見直すポイントです。洗いすぎによるバリア低下の原因になっています。
POINT
クレンジング剤の選択も重要です。オイルクレンジングは洗浄力が高く乾燥しやすい。バーム・ミルク・ジェルタイプは比較的マイルドです。DS系・敏感肌の方はミルクかジェルタイプがおすすめです。
洗顔の「やり方」で変わること
何を使うかと同じくらい、どう使うかが大切です。
温度——ぬるま湯(32〜35℃)が正解
熱いお湯は皮脂を取りすぎてバリアが壊れます。冷水は毛穴が締まって汚れが落ちにくくなります。体温より少し低いぬるま湯が最適です。
時間——30〜60秒以内に終わらせる
長時間洗うほど皮脂・バリアが失われます。泡を顔に乗せて30〜60秒以内、すすぎも15〜20秒程度で十分です。丁寧さより手短さが大切。
泡立て——しっかり泡立ててから顔へ
手の上でしっかり泡立ててから顔に乗せることが摩擦軽減のポイントです。泡立てネットを使うと素早く均一な泡が作れます。泡が少ないまま顔に塗ると摩擦が増えます。
すすぎ——洗顔料が残らないように
すすぎ残しは毛穴詰まり・ニキビの原因になります。生え際・あごのライン・鼻の脇は特にしっかりすすいでください。ただし擦りながらすすぐのはNG。
道具——シリコンブラシは使い方次第
シリコンブラシは摩擦が少なく毛穴汚れに効果的な場合がありますが、毎日使うと刺激になることがあります。週1〜2回の使用が現実的です。DS系・敏感肌は使わない方が無難。
自分でわかる判断材料
今の洗顔料とやり方が合っているかどうかを確認してください。
洗顔後すぐにつっぱる・乾燥する
→ 洗浄力が強すぎる。よりマイルドな洗顔料に変える。DS・OS系はアミノ酸系・クリームタイプを検討。
化粧水をつけるとしみる・赤くなる
→ バリアが破壊されている状態。洗顔料・洗う頻度・お湯の温度を全て見直す。一時的に水洗いのみにするのも有効。
洗顔後2〜3時間でテカりが出る
→ 洗いすぎによる皮脂過多の可能性。洗浄力を下げるか、洗顔回数を減らす。
朝晩2回、洗顔料を使っている(DS・OS系)
→ 朝はぬるま湯のみを試してみる。乾燥・敏感肌の方は朝の洗顔料をやめるだけで改善するケースが多い。
洗顔後につっぱらず、化粧水もしみない
→ 今の洗顔料が合っているサイン。そのまま継続してOK。無理に変える必要はない。
洗顔料についての相談で一番多いのが「もっといい洗顔料を教えてください」という質問です。でも多くの場合、問題は洗顔料の種類ではなく、洗う頻度・お湯の温度・やり方にあります。
高価な洗顔料に変えても、熱いお湯で1分以上ゴシゴシ洗っていれば改善しません。まず今の洗顔のやり方を見直すことが、洗顔料を変えるより先にやるべきことです。
タイプ別に選ぶべき洗浄力が違う。DS系は超低刺激、OR系はやや強めでもOK。
朝はぬるま湯か超マイルド洗顔、夜はしっかり落とす。DS・DR系は朝の洗顔料をやめるだけで改善することがある。
ダブル洗顔はメイクの内容で判断する。日焼け止めのみの日は洗顔料だけで十分。
ぬるま湯・30〜60秒・しっかり泡立て・丁寧なすすぎ。やり方が洗顔料と同じくらい大切。
つっぱりは洗いすぎのサイン。高価な洗顔料より「やり方の見直し」が先。