→ 無料版第1回の続きです
無料版では、美容鍼が創傷治癒反応と血流改善によって肌に働きかけるメカニズムをお伝えしました。有料版ではさらに踏み込んで、細胞レベルで何が起きているのかをお伝えします。
美容鍼が届く場所
美容鍼の鍼が届くのは、表皮の下にある真皮層です。この真皮層に存在する細胞が、美容鍼の効果を左右する鍵を握っています。
Skin Structure — 肌の構造
線維芽細胞という存在
真皮層には線維芽細胞という細胞があります。この細胞が作り出すのが、コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸の3つです。美容鍼の鍼が真皮層に届くと、線維芽細胞はその刺激に反応して活性化します。
KEY POINT
スイッチが入っても、身体がそれに応えられる環境が整っていなければ、十分な産生には至りません。これが美容鍼の効果に個人差が出る大きな理由のひとつです。
コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸、それぞれのリアル
コラーゲン
美容鍼による線維芽細胞への刺激で、産生促進が最も期待できる成分です。ただしコラーゲンを作るためには材料が必要です。その材料となるのがビタミンCです。
エラスチン
コラーゲンと同様に線維芽細胞が産生する成分です。ただしコラーゲンより再生が難しく、一度壊れると戻りにくい。産生されるまでに時間がかかります。
ヒアルロン酸
コラーゲン・エラスチンと少し異なります。線維芽細胞だけでなく、表皮細胞も産生に関わっている成分です。美容鍼による血流改善で間接的に産生を促す効果は期待できます。
美容鍼はスイッチを押せるだけ
美容鍼は線維芽細胞にスイッチを入れることはできます。でも身体がそれに応えられる環境が整っていなければ、結果は出ません。環境を整えるために必要なことはこれです。
睡眠
成長ホルモンは睡眠中に分泌され、細胞の修復と再生を促します。睡眠不足の状態では、せっかくのスイッチが空振りになります。
栄養
コラーゲン産生に必要なビタミンC、細胞の材料となるたんぱく質、肌の代謝を支える亜鉛など。食事の質が直接肌に影響します。
ホルモンバランス
女性ホルモンのエストロゲンは線維芽細胞の活性化に関わっています。ストレスや不規則な生活はホルモンバランスを乱し、肌の再生力を下げます。
だからスキンケアが大事
身体の内側の環境を整えることと同じくらい、外側からの環境を整えることが重要です。それがスキンケアです。
美容鍼で線維芽細胞にスイッチを入れても、肌の表面のバリア機能が壊れていたら効果は半減します。産生されたコラーゲンやヒアルロン酸を守る環境が、スキンケアによって作られます。
POINT
畑に栄養剤を与えても、土が荒れていれば意味がない——スキンケアで肌の土台を整えることが、美容鍼の効果を最大化する一番の方法です。
美容鍼に過度な期待をしてほしくない
美容鍼は強力なアプローチです。細胞レベルで肌に働きかけられる、数少ない方法のひとつだと自信を持っています。
でも美容鍼だけで劇的に変わる、とは思っていません。睡眠、栄養、ホルモンバランス、スキンケア。これらが整った上で美容鍼を重ねたとき、細胞は本来の力を発揮します。
正しい環境を整えた上でやると、必ず変わります。これは断言できます。
美容鍼は真皮層の線維芽細胞にスイッチを入れ、コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸の産生を促します。
ただしスイッチを押すだけでは不十分。睡眠・栄養・ホルモンバランス・スキンケアという環境が整ってはじめて、細胞は本来の力を発揮します。